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ここまでの過程でせっかくきちんとした色彩設計をしても、その使い方を誤れば印象も変わってしまいます。実際の配色にあたっての気を付けるべきポイントをご紹介します。
サイトのデザインをする時にページの上から行うのでなく、どこに何を置くかを考えてから配色します。
これまでは色彩設計を説明するため、便宜上いろいろなサンプルをお見せしてきましたが、皆さんが作っているウェブサイトとはアピールしたいこともメニューの数も違うはずです。
しかしこんな感じにしたいというレイアウトや他のウェブサイトを見て気に入ったデザインなどもあるはずです。またシンプルでものすごくわかりやすいブログのような文章を読ませることを中心としたデザインもあります。
カラーのイメージを中心にアピールするのであれば、それぞれの色を大きな面積に用いることになるでしょうし、テキストを重視するのであれば全体の面積を減らして、白い背景色を中心とした配色になるでしょう。
まずは表示する情報を手書きでもよいので、大雑把に決めてみましょう。重要なことはレイアウトしながら配色していくのではなく、レイアウトをしてから配色すると言うことです。言うまでもないことですが、レイアウトが決まらなければ面積比を考えようがないからです。
あとは読ませたい部分が読みやすいか、自分の伝えたいイメージが伝えられているかを考えながら配色していきます。行き詰まってしまった時は引き算を上手にしてやれば、混乱することもないでしょう。
投稿日時: 2010年01月28日 09時58分
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タグ: ワイヤーフレーム
色を置く時には目の動きなども考慮する必要があります。
このサンプルではアクセントカラーのえんじ色が左右に置かれていますが、本来読んでほしい中央部の文章よりもメニューの方が目立ってしまい、視線が定まりません。
そこで右の例のようにアクセントカラーを文章の見出しに持ってきて、視線を中央に誘導しています。
アクセントカラーは目立つ色を設定しているはずですので、見せたい部分に上手に配置することで、美しさだけでなく色の機能を利用することが出来ます。
サンプルのようにメニューを色分けして表示したい場合などは多いことと思いますが、この色の並びも適当にするわけには行きません。
この並びですと、左から黄→青→赤→緑となっておりますが、赤や橙などは非常に目立つ色(誘目色と呼ばれます)ですので、左から3番目を先に見てしまい、そのまま視線が下に流れていってしまう場合もあります。
そこでこのようなメニューの場合、読んでほしい順番に左から並べていきます。そして一番目立つ赤色から色相順に並べると、リズムも出て視線の動きもスムーズになります。
グラデーションを看板部や文字でお使いになる方がいらっしゃいますが、暑苦しかったり読みにくかったりすることが非常に多いです。
しかし品良く使えば、非常に美しく、目の動きに対する効果の高い配色になりますので、少し小さめの面積で使ってみることにしましょう。
投稿日時: 2010年01月27日 18時31分
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タグ: レイアウト, 視線
悩んだ時に色をプラスするのではなく、減らしてシンプルになるようにします。
配色がこれでよいかどうか悩む場合が多いと思います。もしあなたの配色がベースカラー・サブカラー・アクセントカラー合わせて6色以上ある場合には、分割したサブカラーやアクセントカラーなどから1色減らしてみましょう。
ここで間違っても色を増やしてはいけません。5色で制御しきれないものが6色で収まるとは限りません。色数を増やしたい場合にもいったん色数を減らしてから、使用する色を再検討しなおすのが近道でしょう。
単純なことではありますが、色を使う面積を減らせばそれだけシンプルになっていきます。内容が増えすぎて、レイアウト部が混沌としてきた場合などは素直に色の面積を減らしましょう。
文字よりもバナーや写真などを小さな面積に詰め込んだ時や、テキストに色を付けている場合に特に混雑して感じられます。
色を塗りたいテーブルのセルの背景にベタで色を塗るのではなく、白い部分を増やしたり、余白を広めに取ったりするなど、アクセント的に用いてやればスッキリとした印象を与えることができます。
カラーコーディネートに限ったことではありませんが、迷ってしまった時はウェブ上の各要素の色が本当に必要なのかどうかを考えて削っていくことも必要です。場合によっては色彩設計を見直す必要もあるでしょう。
この色を減らすと言う引き算のカラーコーディネートが出来るようになれば、色彩の効果を今以上に上手に使いこなすことが出来るようになったと言ってよいでしょう。
投稿日時: 2010年01月27日 18時50分
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タグ: 余白, 色数, 面積
OSやモニターなどホームページの色は様々な異なった条件で見られます。
WindowsとMacでは画面の表示が違うことを皆さんはご存知でしょうか?
これはガンマ値と呼ばれる値がWindowsとMacでは異なっているからです。ガンマ値とは画像の明るさの変化と、出入力電圧の比のことで、Windowsでは通常2.2、Macでは1.8に設定されております。難しいことは他のサイトで各自で調べていただくことにして、Windowsでは画面が暗く見え、Macでは明るく見えるくらいに考えておいてください。
最近は液晶ディスプレイも相当進歩してきて見やすくなっておりますが、同じ画面をブラウン管で見た場合と液晶で見た場合にも色が違います。これは色の再現方式が違いますし、メーカーや製品によっても異なります。
また各人のモニターの色温度や明るさなどの設定によっても色は違うように見えます。
人によって閲覧する環境があまりにも異なるため、それほど厳密に観察する必要はありませんが、可能な限りの様々な条件で出来上がったものを確認しすることは重要です。見やすい文字や画像が提供されているかどうかをを確認しましょう。
投稿日時: 2010年01月27日 18時52分
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タグ: Mac, Windows, 閲覧環境
色彩で区別するだけでは全ての方にわかりやすい情報とは言えません。グラフ、ボタンを例に挙げて解説しています。
視覚に何らかの問題がある場合、色だけで情報を区別していては、その理解を妨げることもあります。
左側のグラフが悪い方の例になります。色だけで情報を区別しておりますので、その色自体の区別が付かなければ、A社が実際にどこの領域に対応しているのかがわからないということになります。
対して、右側は引き出し線を付けることによって、領域と文字が1対1で対応しますので、どのような方にもわかりやすいということになります。
これはグラフの表示に留まらず、ボタンなど操作が必要な部位には特に重要になってきますので、特に気を付けるようにしましょう。
また色だけに頼らず、模様を併用する場合にも注意が必要です。色彩と模様のみで区別しようとすると、左側の例の黄色のように明度の高い色は模様が見分けにくくなります。
また水色の部分のように、特に面積の小さなところでも模様がわからないことがありますので、どのような状況であれ、文字の情報を領域と一致して表示するような工夫が必要です。
投稿日時: 2010年01月27日 19時03分
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タグ: JIS X8341-3, アクセシビリティ, グラフ, 情報の伝達
視覚障害がある方が利用する場合でもテキストが読みやすいような組み合わせについて検討しております。(JIS X8341-3, 5.5.c)
JISX8341-3 5.5.cに対応する部分で、視覚特性によっては背景色と文字色の関係から読みにくい組み合わせが存在することが指摘されています。
文字の見えやすさを視認性、読みやすさを可読性と言いますが、これは主に背景色と文字色の明度差に依存します。色覚障害の場合や加齢による場合など様々な条件が考えられますが、適切な視認性・可読性を確保するには、一般的には中央のサンプルのように明度差を大きく取るようにします。弱視の方などでOSのハイコントラスト機能を使って画面を閲覧する場合でも明度差がないと文字の判別がしにくくなります。
また画像などの場合には、明度差の大きな色で文字を縁取りしてやることによって、読みやすくなることがあります。
ウェブの様々な規格を制定するW3C(World Wide Web Consortium)のアクセシビリティ・ガイドラインであるWCAG2.0では、コントラスト比を用いた計算方法が推奨されています。
計算方法は難しくないのですが、株式会社インフォアクシアが簡単にチェックできるツール「カラー・コントラスト・アナライザー」を公開しておりますので、それを利用するとよいでしょう。
W3Cの「Techniques
For Accessibility Evaluation And Repair Tools」の中で読みやすさの計算式の試案が提示されております。下記のものがそれにあたります。
実際に計算を行うのは非常に大変なことですが、既出のカラーコントラストチェッカーや富士通から提供されているColorSelectorを用いれば、計算することなく視認性・可読性を確保することが出来ます。どなたにも使いやすいサイトの第一歩としてお使いになられることを推奨いたします。
追記:Web JIS(JIS X8341-3:2009)の改訂版では、WCAG2.0のコントラスト比が読みやすさの達成基準としてそのまま採用されております。そちらについては「JIS X8341-3:2009における文字コントラストの達成基準」のページで詳しく記述しておりますので、そちらを参照してください。
投稿日時: 2010年01月27日 19時10分
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タグ: JIS X8341-3, アクセシビリティ, 可読性, 視認性
文字のサイズとフォントによっては読みにくい組み合わせがあります。(JIS X8341-3, 5.6.a-b)
スタイルシートで文字サイズをpx(ピクセル)で指定すると、ブラウザの表示サイズをそれぞれの人が調整できなくなってしまいます。文字サイズを指定する場合はem,%などの相対値を使って指定しましょう。
フォントには様々な種類がありますが、日本語フォントの場合は画数が多い物があるため、同じ大きさなら欧文フォントに比べ読みにくい場合が多くなります。
明朝系のフォントははねやはらいなどで先が細くなっており、サイズが小さいとにじんだように見えてしまいますので、ゴシック系のフォントを選ぶ(つまり本文部分のフォントを変えない)方がよいでしょう。
また特に明朝のような細い書体だけでなく、DFPOP体のような特に太いフォントもサイズが小さい場合は、文字の細部がつぶれてしまって読みにくくなってしまいます。
ブラウザのデフォルトで指定されているフォントを変えるような場合には、読みやすさとサイズに十分ご注意下さい。
また画像で文字を表現する場合や閲覧環境によっては、アンチエイリアスによって、文字が薄く見える事もあることを留意しておきましょう
投稿日時: 2010年01月27日 19時31分
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タグ: フォント
画面の急激、高速の変化は読みにくいばかりでなく、光感受性発作などを引き起こすことがあります。(JIS X8341-3, 5.7.a-b)
1997年に起きたいわゆる「ポケモン事件」で番組を見ていた子供達が次々と病院へ運ばれたのを覚えておられる方も多いと思います。赤と青の光が交互に点滅したことが原因と言われております。
このような症状は光過敏性てんかんなどと言われており、点滅が1秒間に15回~20回の時に症状を発しやすいと言われております。また赤と青の点滅で特に起こりやすいというようなことも報告されております。
以前はJavascriptなどを用いた画面の点滅などが使われたウェブサイトを多く見かけました。最近では見かけなくなりましたが、使用しないように注意しましょう。
アニメーションGIFなどの画像の切り替えは今でも良く見受けますが、これも切り替わる前と後の色相・明度・彩度の変化を極力抑えるように気を付けます。
早い周期での大きな変化は目に負担が掛かるばかりでなく、そこに載せられた情報の認識もしにくくなりますので、注意しましょう。
重要な情報をこのようなアニメーションの中に組み込むと、閲覧者が目を凝らしてアニメーションを見なければならないため、光過敏性てんかん以外にも気分が悪くなったりの諸症状を引き起こす可能性があります。このようなことを考えて重要な情報を早い周期の点滅の中に組み込むことは避けるべきでしょう。
JIS規格では「1秒間に2回以上の点滅を行わない」「彩度の高い赤での点滅、コントラストの強い画面の反転を避ける」のように例示されていますが、実際は1秒に1回の点滅でもかなりせわしなく感じることがあります。右に掲載したサンプルは3秒に1回の点滅です。
投稿日時: 2010年01月27日 19時54分
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タグ: JIS X8341-3, ポケモンフラッシュ, 点滅
カラーコーディネーターに提供するべき情報とは 単にきれいな色を作ってくださいということではありません。具体的な方針がないと、よい配色もサイトも生まれないのです。
単にきれいな色を作ってくださいという依頼は、カラーコーディネーターにとって楽なもののように感じられますが、実は最も配色を行いにくい業務の一つです。
さわやかなイメージを作りたい場合でも、その配色は1つではなく、まったく違う色を使ったパターンを作り、クライアントの好みによってそれらは選ばれ、根拠のない負担が掛かることになってしまいます。
本来、ウェブサイトの配色を決める場合には、その目的や競合サイトなどの入念な調査が必要であり、それを行うことがカラーコーディネーターの仕事なのです。
そしてそれらを追求し、論理的に配色を組み立てていけば、まったく異なる配色パターンが出来上がるということも少なくなっていくはずなのです。
私が配色の仕事を行う際には、最低限の情報として、これらのことを聞いています。実際にはこれだけでは情報としては足りませんので、これを叩き台にしてヒアリングを行っています。
配色を外部に委託するときは、少なくともこれくらいの情報を渡すようにしましょう。また成果物にこれらの情報が反映されているのか、また反映されていないとすればどのような理由かをきちんと回答してもらうようにしましょう。
投稿日時: 2010年01月27日 22時59分
カテゴリー: 配色を外部へ委託する | コメントはまだありません »
タグ: サイトの目的, 業務委託
全てのカラーコーディネーターがウェブサイトの配色に長けているわけではありません。必要なスキルを持っているかを見極めてから依頼することにしましょう。
最近は色彩関連企業やカラーコーディネーターもウェブサイトやブログを持っておりますので、まずそれらを確認しておくことが重要です。
色の好き嫌いは別として、美しい配色を行っているのは当然のことですが、文字が読みやすいか、操作しやすいかなどは十分に確認してください。
カラーコーディネーターは色についてのプロです。自分で作ったサイトであれ、プロのデザイナーに作ってもらったサイトであれ、色がきちんとしていないのは大問題です。特に外注の場合であれば、外注先にきちんとした色を提示できるスキルがないということです。
営業用のウェブサイトがきちんとしているかどうかは最も判断しやすいのですが、個人の嗜好がありますので、本当に依頼して良いか数人で確認すると良いでしょう。
一口にカラーコーディネーターと言っても、その業務範囲はファッション分野からインテリア・建築・工業分野まで多岐に渡るため、全てをカバーすることは出来ず、各々に得意分野があります。
ウェブサイトの配色の場合は単にきれいに色を合わせればよいだけでなく、マーケティングに関する部分はもちろん、様々なインターフェイスやウェブコンテンツJISなどについての知識が要求されるため、きちんとそれらのことを把握しているかどうかなども確認しておく必要があるでしょう。
投稿日時: 2010年01月27日 23時01分
カテゴリー: 配色を外部へ委託する | コメントはまだありません »
タグ: 業務委託

元ウェブデザイナーの経験から、操作が必要なもののカラーコーディネートを得意としております。ウェブカラーに関する講演や執筆も多数あります。写真は飼い猫のぶるたんです。
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