色彩をセンスの産物として捉えるのは大きな間違いです。
センスがあると思われる人が作るとそこそこ美しい物は産まれることでしょう。しかしウェブサイトで使われる色について限定して考える場合にはそれだけでは済まない場合も多く出てきます。つまり情報を伝えるためには美しい色ということ以外の要素も重要になってきます。そしてその問題を解決するのはデザイナーのセンスではなく、しっかりとした色彩の知識やデザインの知識なのです。
カラーコーディネートをするということは、センスに任せて美しい配色をすることではありません。広辞苑によれば、コーディネートとは「各部分の調整をはかって、全体が上手くいくように整えること」とあります。このように書くと難しいとウェブサイトの目的をしっかりと捉え、色彩の理論を知り、目標を定めれば配色はけして難しいことではありません。
ここではウェブサイトのカラーコーディネートについて色彩の知識とレイアウトや使いやすさ、色彩心理学などの様々な方向から、ウェブサイト配色の手法をご紹介します。
物まねだけではよい配色は生まれない
現在、公開されているウェブサイトの配色について述べられているサイトを見てみると、「こういう色の組み合わせを使えばこんなイメージが出来ます」と言ったようなものが多いようです。そして実際に試された方も多いでしょう。
しかし、それをそのまま使って配色しても、納得の行く結果が得られることはほとんどありません。なぜなら色の持つイメージだけを重視し、ウェブサイトの本来の目的を達成させるための方法がどこにも示されていなかったからです。
またサンプルそのものがおかしい場合も非常に多く、文字が読みにくい配色がイメージに合うという理由だけで勧められています。暗い色の背景にリンクを張ったテキストを置いて、訪問済みになった途端に読めなくなったり・・・。
このような配色はウェブサイトの本来の目的を見失った表面だけをきれいに整えた配色で、少なくともカラーコーディネートと呼ぶことは出来ません。ウェブサイトの目的を情報を伝えるためのものであると捉えるとならば、情報が十分に伝わっているかどうかは、色彩について考えていく上で非常に重要な事であると言えます。
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